値動きはなぜエントリーすると逆行するのか
FXの負ける要因とは?

● FXを始めた人の多くが、一度はこう感じます。

※ 入った瞬間に逆へ動く
※ 見ているときは狙った方向に行かない
※ 入らなかったときだけ思った通りに伸びる

この感覚は、初心者だけでなく、経験者でも何度も味わいます。そして、この状態が続くと
※ 相場に嫌われている
※ 自分が入ると反転する
というような気持ちになりやすくなります。

しかし、エントリーすると逆行するのには、ちゃんと理由があります。偶然だけではありません。

まず知っておきたいのは、相場は多くの人の行動が重なる場所で、いったん逆向きに動きやすいということです。
初心者が入りやすいタイミングには特徴があります。それは、価格がすでに大きく動いたあとです。

上がっているのを見て買う。下がっているのを見て売る。これは自然な行動です。
人は「動いたもの」を見て安心します。逆に、まだ動いていない段階では不安を感じます。

● ですが、ここに落とし穴があります。

相場は、動いたあとほど「すでにその方向へ入った人」が増えている状態です。つまり、その時点で買う人が増えると、先に買っていた人たちの利益確定が出やすくなります。
その結果、一時的に逆へ押し戻されやすくなります。

※ これが、「入った瞬間に逆行した」と感じる大きな理由のひとつです。

要するに、逆行しているのではなく、入りやすい場所が、ちょうど一時的な反転の起きやすい場所になっているのです。

※ 次に重要なのは、エントリーの基準が曖昧だと、相場の「勢い」に釣られやすいという点です。

たとえば・・・

※ 陽線が続いているから買う
※ 急落しているから売る
※ なんとなく強そうだから入る

このような判断は、見た目にはそれらしく見えても、実際にはかなり感覚的です。
感覚的なエントリーは、どうしても「今動いているから」という理由に寄りやすくなります。すると、ちょうど伸びきったところや、一時的に熱くなったところで入りやすくなります。

逆に、落ち着いて相場を見ているときには「まだ条件がそろっていない」・「ここは追いかける場所ではない」という判断がしやすい。
ですが、実際のチャートが速く動くと、その冷静さが一気に崩れます。

● つまり、エントリーすると逆行する人の多くは、チャートが悪いのではなく、動きが出たあとに判断している のです。

さらに、初心者には「置いていかれたくない」という感情があります。
相場を見ていて、自分が入っていないまま価格が伸びると、強い焦りが出ます。

※ ここで入らないとチャンスを逃す
※ 乗らないと損をする
※ この流れに乗れば簡単に取れる

こうした感情に押されて入ると、エントリーは遅れやすくなります。そして、遅れて入った場所は、短期的には逆行しやすくなります。

つまり、逆行の原因は、相場よりも「焦って入る自分」のほうにあることが多いのです。

また、エントリーすると逆行する人は、そもそも「どこから逆行とみなすのか」が曖昧なこともあります。

● 相場は一直線には進みません。

※ 上昇トレンドでも上下しながら進みます。
※ 下落トレンドでも戻しを挟みます。
そのため、少し逆へ動いただけで「また逆行した」と感じる人は、想定していた値動きの幅が小さすぎる場合もあります。

これは、エントリーの問題だけでなく、相場の揺れをどこまで許容するかの設計不足でもあります。

もし押し目を待たずに飛び乗り、しかも少しの逆行にも耐えられないロットで入っていれば、体感としては毎回「逆行」になります。でも実際には、相場が普通の呼吸をしているだけかもしれません。

※ では、どうすればよいのか。

大事なのは、未来を完璧に当てることではありません。必要なのは、次の3つです。

※1. 入る条件を事前に明確にする
※2. 追いかけて入る場面を減らす
※3. どの程度の逆行を“想定内”とするかを決める

これがないままでは、どんな手法でも「入ると逆行する」感覚から抜けにくくなります。
結局のところ、エントリーすると逆行する人が抱えている本当の問題は、逆行そのものではありません。

● 本当の問題は、

どこで入るかではなく、どういう状態で入っているかが不安定なこと、です。

※ 焦って入る。
※ 伸びたあとに入る。
※ 根拠が曖昧なまま入る。
※ 相場の揺れ幅を想定しないで入る。

この条件が重なると、体感として「いつも逆行する人」になります。

逆に言えば、
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エントリーの逆行は「運が悪い」ではなく、改善できる構造の問題でもあります。
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